はじまりはPaperskyから


Paperskyをご存知でしょうか。最近はリニューアルされて、日本国内の紹介メインになっていますが、以前はオレゴンや台湾など海外を中心に取り上げていた旅行雑誌です。私が好きな編集者さんもこの雑誌からキャリアをスタートしたと聞いた時は驚きました。
そんなPaperskyのPodcastで、名古屋の自転車店「Circles」から生まれたブランド「SimWorks USA」の澤田さんの回を何度も聴きました。澤田さんはポートランド拠点の立ち上げを担った女性。コーヒーバイクでヨーロッパを旅しながらコーヒーをふるまったり、、そんな生き方をする人がいるんだ!と衝撃を受けました。この回をきっかけに、ポートランドの自転車パーツメーカー「クリスキング」に惹かれるようになったのです。

クリスキングとは?
クリスキング(Chris King)は、ポートランドに本社がある自転車屋さんのパーツ屋さん。ハンドルをスムーズに動かす「ヘッドセット」や、ペダルの力をタイヤに伝える「ハブ」が有名で、一生モノとも言われています。後輪ハブを空転させた音が、ハチの羽音に聞こえることから、「怒った蜂🐝(Angry Bee)」って呼ばれてます。その音が好きで、YouTubeで検索してしまいます。
ユニークな取り組み
クリスキングが面白いのは、製品だけではありません。社員の健康を大切にしていて、年に2回(5月と9月)「コミューターチャレンジ」という自転車通勤イベントを実施しています。誰が一番自転車に乗ったかを競い、上位者には表彰が。一定の条件を満たせば、通常の休暇とは別に最大40時間(=約5日分)の休暇が付与されるそうです。自転車文化を会社全体で楽しんでいる姿勢に、きっと働く人たちも明るいに違いないと感じました。
一度でいいから話してみたい!
思い切って工場見学のお願いメールを送りました。しかし、3日待っても返事は来ません。「もしかしたらメールを見ていないのかも?」そんな考えがよぎり、直接工場に行くことにしました!

クリスキングの工場の敷地に入ると、まず駐車してある車が目に飛び込んできました。ブランドのロゴマークには、ハブと蜂が組み合わさったデザインが描かれており、先ほどの“アングリービー”ともしっかりリンクしています。

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そして私が向かったのは、敷地内にある「SimWorks USA」。Podcastで、クリスキングの工場スペース内にあると聞いていたのです。そしてこの扉の先に、素晴らしい出会いが待っていました!