パドラーズからスタンプトンへ☕️

東京へいくと、必ず幡ヶ谷へ行く。埼玉の親友に会いに行った日も、東京で働く弟との待ち合わせ場所も、なんとかしてスケジュールに入れる。田舎者育ちの私は電車に明るくないので、幡ヶ谷、初台、笹塚のどこかの駅で降りる。そして歩く。自転車屋さんのブルーラグを経由して、パドラーズコーヒーへ行って初めて、東京に来たと実感がわく。最近は、パドラーズから西原商店街から下北沢まで歩けることを弟が教えてくれた。奇跡のようだった。私にとってここが東京!異論は認めない。ミーハーだと言われても構わない。

私のポートランドの師は、パドラーズコーヒーの松島さんであり、POPEYEだ。2016年2月号の発売のPOPEYE『仕事とは』で松島さんを知った。日本にポートランドのスタンプトンコーヒーのような老若男女が同じ目線で会話をして同じ時間を過ごす”場”をつくりたいと考えてたらしい。そんなパドラーズはスタンプトンコーヒーの豆を使っている。松島さんは交渉してでも豆を仕入れたかったらしい。気になる。初めて訪問した日に、浅煎りの豆をパケ買いした。そしてこの日、幸運にも松島さんに接客してもらった。

ポートランドに行くと決意したとき、必ずここへ行くと決めていた。かずさんリストにも記載があった。心の中でかずさんとリストを渡してくれたポートランドの方々とハイファイブした。

☕️Stumpton coffee

そして私は、ずっといきたいと思い続けたカフェにいくことができたのだ。もう言葉はいらない。何を飲んだかなんて覚えていない。いや覚えている。覚えすぎている。カフェラテを飲んだ。ミルクはレギュラーだった。ミルクのこだわりがないからYESとだけ伝えたらレギュラーになった。至極の一杯であったことは言うまでもない。レジ横にあった1枚2ドルの花柄のかわいいステッカーがかわいかった。豊富なラインナップ。サンフランシスコでは4.5ドルのステッカーがここでは1枚2ドル!しかもこの街は消費税がない。驚いた。ステッカーを渡したい人の顔が浮かんだ。ありがとうって思った。気づいたら、6枚買ってた。どんどん思い出す。お菓子もかわいかった。恥ずかしげもなく、お花のクッキーを1枚と頼んだ。何枚も食べた。一人で写真も撮った。ホットコーヒーも美味しかった。一番小さいサイズを頼んだら、紙コップを2枚重ねただけだったけど特別だった。ホッとした。たくさん飲んだからトイレに行きたくなった。ドアを開けると、そわそわした。ピンクの内装は、アートなんだと言い聞かせる。アートといえばフラッグシップ店でのウォールアート。背を向けて手を組んだ女性の姿の作品は、『カパックス・インフィニティ』というらしい。ラテン語で無限の可能性という意味らしい。神秘的で、眺めるだけで別の時間・空間にいるみたいだった。

Downtown(ダウンタウン) — SW 3rd & Ash にある店舗。

SE Division(Division 通り) — 旗艦店、1999年オープンの店舗。

SE Belmont(Belmont 通り) — Belmont エリアの店舗。

私はかつて札幌のカフェで、モーニングのスタッフで働いたことがある。パドラーズがきっかけになったのは間違いないし、ここがその源流たど思うと、細胞ひとつひとつが躍動せざるおえない。たかがカフェ。されどカフェ。ありがとう、スタンプトンコーヒー。ありがとう、松島さん。