もくじ
姉夫婦の家へ

きづけば、3時間が経った。大阪訪問の目的は、姉夫婦に会うこと。2人とも夜から予定があるのに、旅の話を楽しく聞いてくれて、ありがたかった。2泊させてもらった思い出を振り返る。
姉が用事で外出したときは、かずさんに話し相手になってもらった。お店を持つまでの経緯、ウイスキー発祥の地のスコットランドへ旅したこと、大工のこと。見知らぬ土地で、何か1つできたときに得られた達成感がきっかけで大工を始めた話は、感動した。だってそこから、里山で木を切って、棍棒を飛ばすことになって、ムーブメントが起きて、しれっとテレビや雑誌に登場している。面白い。
かずさんのバーで乾杯!

かずさんのご両親が時間を合わせてくれて、「水車」で、一緒にお酒を飲んだ。お二人は、姉と同じように、私たち兄妹を大切にしてくださって嬉しい。かずさんの弟さんがアメリカでバックパッカー旅をしたときのエピソードは印象的だった。旅を続けたくて、思いを巡らせた行動が、家族を翻弄しながらも、結果、誰かを助けてたって話。ご両親と弟さんの駆け引きが絶妙なのに、しっかり今につながっていて、1つの物語を読んだ気分になった。
いいリズムで旅ができた秘密

姉は、布作家をしている。布作家とは、布の歯切れや生地を組み合わせて、まったく新しい作品を作る。merryという屋号には、手に取った方が、わくわくしてもらえますように。という願いが込められている。そんな姉から、アメリカ出発前に、「ナントカナル」と刺繍されたお守りをもらった。なんとかなるという言葉は、腹が決まればびょーんと跳躍できる私の個性をよく掴んでいる。うまくいかなくてもいい。その場を楽しもう。というスタンスでいれたのは、この言葉のおかげだと思う。
うめえぇ。
朝、姉が用意してくれたほかほかのご飯に卵と納豆をかけて食べてたら、涙腺が緩んだ。うめえぇぇ。。。スコットランドから帰国したかずさんも、日本でお米を食べた時、似た経験していて、おセンチとは別の感情であると、理解してもらえて救われた。
東京へ

散々笑って、褒めてもらって幸せだった。東京は後輩のリクにお願いして、3泊するつもりだった。しかし、その滞在が3週間にもなろうとは、この時は知る由もなかった。