
前職で、月に一度「気づきメモ」を書く習慣があった。店舗でお客様として買い物をしたとき(小売業だったので)や、業務での気づきを300字以内で自由に書いて、改善をしようというものだ。必ず上司からの返信があり、ひそかな楽しみだった。
私は同僚の気づきを読むのが好きだった。その人が大切にしていることの一部だけでも、わかる気がするからだ。だから、書き忘れている人がいるとこっそり「書かないの?」って聞いてしまう。
少し話は逸れるが、退職後も、元職場の方々と親交がある。歳の離れた同僚もいる。彼らは、「気づきメモ」の文化があるので、遠くにいても旅やブログの気づきを、惜しみなく伝えてくれる。
「元気もらったよ!」、「旅の話、聞かせてください!」、「ブログを読んで、振り返れていいです!」、「生き方が見られる素敵なブログです!」など。そのひとつひとつに、自分を認めてもらっている気がして、心が満たされる。
ただ、咄嗟に「そんなことないです」と返事をしてしまったときがある。きっと今までお会いした方にもしてきたに違いない。
気づきメモのルールで、今後どのように行動するかを書くことになっている。
これからは「ありがとうございます」と、その言葉がしっかり届いていることを伝えます。としたい。ただ、慣れていないし、ストレートすぎて、今はしっくりこない。
1ヶ月に1度、いいなって思ったら、言葉にして相手に伝えようと思う。