Chez Panisse(シェ・パニース)とは

Chez Panisse(シェ・パニース) は、1971年にカリフォルニア州バークレーでオープンしたレストランで、アリス・ウォータース(Alice Waters)さんによって創設されました。彼女はアメリカのファーム・トゥ・テーブル(Farm to Table)という考え方を広めた先駆者であり、地元の農家からの新鮮な食材を使い、季節感を大切にした料理を提供するスタイルを確立した人物です。
なぜシェ・パニースへ?
元々私が北海道で生産者さんとシェフをつないで、畑で1日限定のレストランを開くイベントの運営に携わってて、よく名前を耳にしました。また、学生の頃から愛読していた雑誌『POPEYE』に度々登場する、「cafewater」オーナー・原川慎一郎さんも、シェ・パニースで修行された方。素敵だなと思う人が辿ってきた道を、私も訪れてみたい。
イベントの仕事を選んだ背景
ちなみに、私がこうした仕事を選んだ背景には、好きなサッカー選手の中田英寿さんの生き方にも影響を受けています。彼は現役を早くに退き、世界を旅しながら「日本のいいものを紹介する」活動を始めました。私自身も、地域おこし協力隊の経験があり、その頃から「目立たなくても、誰かを想っていい取り組みをしている人に光を当てたい」と思うようになりました。
予約はオンラインのみ
レストランの予約はオンラインで。カフェ利用なら、メインとデザートだけならチップ込みで1万円以内で利用可能。前菜をいれると1万円超える。ディナーは4万円超えるとか。ご飯を食べる経験ができればいいやくらいだったので、お昼のカフェに行くことにしました。
そんなはずじゃなかった・・・

初めてってことで、余裕を持って30分前行動。にもかかわらず私は、電車を乗り間違えました。画像を見ると、目的地のDowntown Berkeleyが薄暗い。もちろん調べた。生成AIにも聞いた。電車はレッド、イエロー、ブルーの3色の路線があって、イエローラインに乗ればいけるぜと。ただ、イエローラインには、リッチモンド発(正解)とアンティオッチ発(不正解→先日のリヴェンデルがある方)が2つあるなんて、知らない、、、私は2択に敗北したのだ。赤い配線と青い配線のどっちか一方を切ってとか、右か左かどっちみたいな局面では、絶対私をお勧めしません。笑

言い訳しても仕方ない……すぐ電車の中からお店にメールを送りました。返信が来て一安心。でも戻っても、予約時間には間に合わなそう。オーマイガー!ダウンタウンバークリー駅を降りて、ダッシュ!時間がないのに、知らない方にお金ちょうだいって声をかけられたり、なかなかの冒険でした。
到着

現在13時40分。予約より10分遅れてしまったけど、なんとかお店の前に立っている。レストランはマナーに自信がないのもあって、ワクワク半分と緊張半分。

上の写真の鉄格子の四角い箱をズームすると、メニュー表が貼られていた。左側がランチで右側がディナーのもの。ディナーは$175って書いてる。

急いでいるのがわかる写真のボケ感。(笑)1階はレストラン。私は2階のカフェを利用します。10分くらい待ってたけど、隣の席のおじさんが新聞を読みながら食事をしていて、自然と会話に。「私の息子がンガヤに住んでいるんだ!」ンガヤが、Google翻訳で名古屋だと判明して爆笑。

席へ案内された。カフェは思ったよりもカジュアルで、わいわいとした活気がありました。ドレスコードはシャツを着ていたので全然問題なさそう。

メインとデザートを注文。(前菜は頼みませんでした。笑)オーダーを終えて、ホストの方と札幌からきたと言ったら、ご存知のようでした。すると、隣のご婦人から、「Do you know Shohei Otani ?」と話し掛けてもらって、大谷翔平の話で盛り上がるという、温かくもユニークな交流がありました。ありがとう大谷さん!

座って10分程度で、メインのピザが到着。トマトソース、スパイシーソーセージ、ブラックオリーブ、フライドローズマリーのピザ。メニュー表をみて、一番意味がわかったからこれにしました。(笑)カリッとした生地に、スパイスの効いた肉の旨味とトマトの酸味、オリーブの塩気が重なり、そこにローズマリーの香りがふわっと重なる。シンプルだけど、風味が幾重にも重なった味わい深いピザ。お腹いっぱい。

デザートは、マイヤーレモンのアイスクリーム・メレンゲータ 〜ブルーベリーとハックルベリー添え。通常のレモンより甘くてまろやかなマイヤーレモンアイスとさっぱりとした酸味のバランスが絶妙で、メレンゲのサクフワ食感が楽しかった◎
特別な時間だった
食を通じて地域のことや、素材を作る人たちのことを感じれたらいいなって思ったけど、正直そんな余裕はなく、あっという間に時間がすぎた。気になったことをレストランのスタッフさんに1つ質問してみたら良かったかな〜!他のお客さんやサーブの人とのちょっとした交流も含めて、やっぱり「この場所で食べる」っていうだけで、特別な体験だったな〜。

またいつか訪れることができたなら、今度はもっとゆっくり、スタッフの方にも質問してみたい。白い車のいない、あの美しい外観も撮れたらいいな。