Rivendell訪問記①

『ジャストライド』という本が好きだ。めんどくさいことは忘れて「自転車って楽しいおもちゃなんだ」と気づかせてくれる。とにかくハッキリ書いてて、読んでて気持ちいい。この本を書いたグラント・ピーターセンさんが立ち上げた自転車ブランドが、リヴェンデルだ。グラントさんは、東京にある自転車屋のBlueLugさんのブログでは神様と呼ばれる存在である。そんなリヴェンデルがサンフランシスコから電車で40分ほどで行けてしまう。行くしかない!

リヴェンデルはカルフェルニア州のウォルナットクリークという街にある。念のため、ウェブサイトで営業日を確認。土曜日ならアポなしでお店に入れると知り、向かいました。電車に揺られてウォルナットクリーク駅へ到着すると、目の前にはマウントディアブロって名前の山がドンと構えていた。ディアブロって名前いいですよね。強そう。笑

駅に着くとワクワクがとまらない!!!落ち着くために、カフェで一息しました。リヴェンデル関連のYouTube動画を見て気持ちを整えました。

そして徒歩5分。あっと言う間に、動画でみたリヴェンデルに到着!きたぜ!

お店に入ると、「何かお探しですか?」と声をかけてくれた素敵なお兄さんがローマンさん。ジャストライドを読んで日本から来ました。と伝えると、「ウェルカム!自転車に乗ってみてね!」と歓迎してくれてホッとしました。

「なにに乗ってみたい?」と聞かれて迷わずアトランティスという自転車にしました。冒険心をくすぐる名前、クラシカルなターコイズグリーンの色味がたまらない。インスタで見かけて以来、ずっと憧れの一台でした。リヴェンデルの代表モデルの1つらしい。ローマンさんが倉庫の前に丁寧にディスプレイしてくれた姿が印象的でした。ただ立てかけるだけじゃなくて、御作法があるようで、それがまた興味深かったんだよな〜。にやにやしてしまいます。

なにより、カッコいい!!いきなり余談ですが、アトランティスを好きになるきっかけになった、インフルエンサーのProbably ridingさんが、最近双子の赤ちゃんが産まれたそう。おめでとうございます。

エンブレム。たまらんティス。このエンブレムにかもめが飛んでるエフェクトをつけて投稿してたBlueLugのインスタ天才だと思ってます。

試乗前に私に合ったフレームサイズを調べました。自転車も服と同じで、身長や体格によってぴったりのサイズがあるんです。サイズがあってないと安全面にも、乗り心地にも影響するそう。一般的には身長でサイズを選ぶようですが、リヴェンデルではちょっと違う。地面から恥骨までの垂直の長さ、いわゆる股下を測ってそれを基準にサイズを決めます。測定が終わると、私に合わせて、サドルやハンドルの位置を調整してくれました。この丁寧さが、すでに乗り心地の良さにつながってる気がしました。

結局アトランティスはフレームサイズが合わなくて、試乗できず。私の股下の短さに涙しつつ、 ロードウノとイエローウーリー(?)に試乗しました。写真はロードウノ 。私がディスプレイしたのですが、違和感に気づいたましたか?自転車の向きが逆ですね。あとペダルの位置がちがう。もっとカッコよく撮れたのに。修行が足りない。

アメリカで初めて乗る自転車が、リヴェンデルなんて贅沢だ。と聞こえてきそう。いざ試乗!倉庫のまわりをぐるぐる何周もしました。「もっと遠くへ行きたい!!」「未舗装路を走ってみたい。」って気持ちが湧いてくる。乗り心地に惹きこまれる。現地で乗るという体験は、他じゃ味わえない感動がありました。感想を聞かれて、オーマイグッドネスです。って謎フレーズで発してしまうほど。もうこの自転車ほしい。ロードウノ?ロデューノ?発音がわからないけどほしい。それくらい心をつかまれてしまった!

「質問はあるかい?」と声をかけてくださったので、「メカニックとして一番大切にしていることってなんですか?」と尋ねてみました。真面目すぎだろと思うかもですが、メカニックって仕事かっこいいなって思ってて。返ってきた答えは「Attention to detail(細部に気を配ることだよ)」当たり前のようで大事なことですよね。自転車は人の命を預かる乗り物。整備ができていなかったら大きな事故につながってしまう。心地いいって感覚を得られたのは、積み重ねられた細やかな整備があったからですよね。ローマンさんの言葉、忘れません。

しまった、、、、気がつけば長居してしまった。街の雰囲気も味わって帰ろう!!!と思って、「このあたりで皆さんがよく行くカフェってありますか?」って尋ねた。「僕らはここで飲むからね。トムはコーヒー好き?」という話の流れから、なんとローマンさんがコーヒーを淹れてくださることに。私はなんてことを!!!

すると、ショールームの奥に座ってたスタッフのハリーさんが話しかけてくれました。つづく。